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2011年 07月 10日

福村書店

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『福村書店倒産 ~マチの本屋 苦境続く~』(北海道新聞 平成23年7月7日朝刊記事より)

北見の老舗、福村書店が6日、自己破産を申請する方針となり、道内の書店業界に衝撃が広がった。福村書店は地元文芸誌なども扱う地域文化の発信基地だったが、その破綻で、大型書店とインターネット通販との間で地域の中小書店の苦境が続いていることが浮かび上がった。


道内では「メガ書店」と呼ばれる店舗面積1千坪(3300平方メートル)規模の書店の開店が相次ぐ。2008年以降、リラィアブル(釧路)とジュンク堂書店(神戸)が札幌、旭川で計3店を開店。10月にはリラィアブルの「コーチャンフォー北見店」が開店予定だ。

メガ書店は100万冊を超す点数が売り。「あちこちの店を探し回らなくても本が見つかる」と、強い集客力を持つ。勢いを増すネット書店も中小の脅威となっている。楽天は「書籍の売り上げは他の物販より伸びている」(広報)と言う。

札幌の書店関係者は「地方の消費者ほど、話題の本や専門書を買う際に、地元では売っていないと考えてネットで注文する」。別の関係者は「メガ書店やネット通販がある中、地方の中小書店は工夫をしない限り生き残れない。例えば書店周辺の住民に高齢者が多いなら、文字の大きい書籍や雑誌が好まれるので、常に品ぞろえの見直しが必要」と話す。

北海道書店商業組合の久住邦晴理事長(札幌・くすみ書房社長)は「町の本屋は、ネット書店や大型店のほか、コンビニエンスストアや(新品に近い本を買い取って安く売る)新古書店を加えた四つの脅威にさらされている。将来が見通せないので跡を継がせられず、道内各地で次々と老舗書店が閉店してきた」と嘆く。

一方で、地域の住民の熱意が書店誘致につながった例も。三省堂書店(東京)は24日に留萌市内で道内5店目の店舗を開く。市内唯一の書店が倒産したのを受け、主婦らが誘致運動を展開。三省堂書店の会員になる協力者2500人を集めたことで出店が決まった。三省堂書店札幌店の横内正広店長は「近郊を含めた人口は4万人で経営は簡単ではないが、地元の情熱に答えたい」と話している。

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文庫本を初めて買ったのは、小学4年生の時。

小遣いで買った星新一の文庫本。
福村書店の文庫本コーナーに立って本を選んでいると、少し大人になったような気がしてドキドキした。
自分の小遣いで購入できる金額が、とても嬉しかった。

手編みの本や、お菓子作りの本。
自分にとって「はじめて」のカテゴリの本を、随分と福村さんで買ったものだ。

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サヨナラ、福村書店。
ありがとう、福村書店。

便利な時代は、淋しい時代。

by Okamekikurin | 2011-07-10 23:55 | ニュース | Comments(8)
Commented by michiko at 2011-07-11 04:45 x
おはようございます。
ここ10年ほど本はほとんどネットで買うことが多くなり
手にとって選ぶ楽しみを味わっていませんね。
どうも大型書店というものが馴染めなくて。。
実は今日も1冊、コンビニに本が届きます。
書店へ行けば並んでるようなメジャーな本ではないので
便利と言えば便利、でもやっぱり淋しいかもね~

更新は長いお休みに入るころでしょうか。
体調も良くない様子だけど大丈夫ですか?
自分は病院嫌いなのに人に勧めるのもなんだけど。。心配っす。
Commented by HIRO.Y at 2011-07-11 07:33 x
あ、星新一のショートショートが好きでほぼ全部
読破したなぁ
Commented by ポンママ at 2011-07-11 08:55 x
現実でしょねー 私っもこの記事読みまして、思ったことは・・・
近所に一軒ある本屋さんは昔ながらの小さな本屋
はいりずらいし~~  本を買うには街におりていかねばならない
以前はツタヤが歩いてちょっとだったから不便感じてる
暇だから・・と本屋にいってたのがなくなった 
本買わなくなった  図書館利用

星真一 田辺聖子 赤川次郎・・なんかこの辺は昔読んだなー

そんな大きくなくてもいいからやっぱりツタヤのような本屋がほしい
大きすぎたら疲れるしー
Commented by TOKI@オホブラ百貨店 at 2011-07-11 10:11 x
地元人としては、驚きの閉店でした(゚ロ゚屮)屮

なんだか淋しいですね・・・。
Commented by Okamekikurin at 2011-07-12 00:22

★michikoさん★
オンライン購入が、本に限らず実に身近なものになりましたよねぇ。
吹雪であろうが真夜中であろうが、クリック数回で買える便利さは確かに画期的なんですよね。
福村書店さんの包装紙が好きで、文庫本にかけてくれるカバーはずっと外さないで持っていたものです。福村さんに限らず、書店の包装紙全般が好きなんですよね、自分。
ペーパーレスなんて、結局遠いなぁ自分にとって、と苦笑いの巻です(^_^;)
古本屋さんというのは今もたまに見かけますが、貸本屋さんというのは見なくなりましたねぇ。

拙ブログのロングバケィション、8月からになる予定デス。きっと4か月というのもあっという間なんだろうなぁ...。

Commented by Okamekikurin at 2011-07-12 00:23

★HIRO.Yさん★
星新一シリーズ、ハマるとやはり全部読みたくなりますよね。
筒井氏のもしかり、かな?(笑)

昔はネットなんてなかったから、夏休みや冬休みの午後に読書、とか随分本を読むことに時間を費やせた気がします。
漫画本も読んだなぁ~~、いっぱい。
Commented by Okamekikurin at 2011-07-12 00:24

★ポンママさん★
大きすぎたら疲れる(笑笑笑)...ありますね、確かに。
コーチャンフォーはあっち壁まで到達する間に貧血起こしそうになりますもん(^_^;)
でも、あそこのステーショナリーは楽しいんですよね。
なかなか売っていない鳥モノ系も充実していて、確かについ立ち寄りたくなるのは事実です。でもスタッフさんは棚卸大変なんだろうな、なんて要らぬ心配までしてしまったり(笑)

立ち読みというのは本来する方ではないんですが、何気なく立ち読みさせてもらえるくらいの書店は自分の住む街にあり続けて欲しいものですよねー。

Commented by Okamekikurin at 2011-07-12 00:25

★TOKI@オホブラ百貨店さま★
コーチャンフォーの北見店が出来るというニュースは嬉しかったけれど、まさか福村さんが...これは心底驚きました。
旭川にジュンク堂がやってくるのと引き換えに、富貴堂が姿を消したのもショックでした。

福村さんで待ち合わせをした遠い遠い昔がさらに遠くなります...(T_T)
誰と待ち合わせをしたのかは、TOKIさんならばきっと「あっ!」と気づいていただけるか、と(笑笑)


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