2012年 02月 05日

秋の画像から・その2

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赤平のズリ山のてっぺんからマチを見下ろしていた。
2011年10月9日夜のことだった。
立坑が8年ぶりにライトアップされるということで、折角だからと
至近距離からだけじゃなく、ズリ山からの記念写真を撮っておきたかった。

ズリ山に登るのは、その日が2度目。
夜は初めてのことだった。

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昼間でも賑やかとは言い難くなってしまった赤平の町は、果たして夜に見下ろしたならば
寂寥感に包まれているのだろうか...
そんなことを思いながら、足元をライトで照らしながら一段一段をのぼった。

ほぼ、無風に近い夜だった。
10月上旬の秋風は身を斬るほどではないけれど、静かにダウンジャンパーの隙間から肌へと
滑り込んできた。

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かつての義母の、いたずらっぽい笑顔を何故だか思い出していた。


「うちのお嫁さんになったのだから、「ちゃん」付けはやめて今日から呼び捨てにするよ」
結婚式のあとの宴の席で、そう宣言した時の笑顔。

「でも、お義母さんの職場ではミカのこと「お嫁ちゃん」って言ってるんだよ」
ほろ酔いの紅に染まった頬で、嬉しそうに教えてくれた義母。

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赤平の家に嫁いだ自分は、貴女に一度も孝行することなく、過ちばかりを繰り返した。



25年...
もう戻ってくることはないだろう、などとあの頃は思っていたけれど。

人生というのは、不思議なものだ。
こんな風に、マチを見つめて
かつての義父の働いた場所を
撮る自分がいるのだから...。

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「あなたの来る場所ではないよ」と
空の向こうから義母の声が聞こえてきそうな気がした。
ごめんなさい、お義母さん。



ズリ山のてっぺんで泣いた夜。
赤平の町の灯りは少し寂しいけれども温かく、そしてとても美しかった。

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(※平成23年10月8日・9日撮影)

by Okamekikurin | 2012-02-05 23:55 | シャシン | Comments(6)
Commented by 眼志 at 2012-02-06 02:03 x
過ぎ去った日々は二度と戻りはしないけど
ちょっとした事で鮮明に思い出す事あるよね

思い出すと胸が締め付けられる様な時も有るけど
今の自分は色んな出会いや過ちの上に有るんだと気がついたから
私は過去を悔いるのはやめました
Commented by poporon_pon at 2012-02-06 19:24
菊りんさん
夜に登ったんですか~~
誘ってほしかったな
Gさんが登ったんだよ
でも私怖くてついてかなかったのよ
やっぱり↑からの写真がいいねー
町の灯りとさ~~いいな~~~
Commented by さくら705 at 2012-02-06 21:42 x
赤平を出して頂きありがとうございます!
赤平最高の町なんです(^o^)
素敵な写真ですね♫
Commented by Okamekikurin at 2012-02-06 22:56

★眼志さん★
眼志師匠、いつも温かなコメント心から感謝ですっ。
「ふと」思い出す、そのきっかけは、温度だったり景色だったり音楽だったり、本当にちいさな瞬間なんですよね。そこからは、押し寄せる波の如くなのだけど(笑)

小樽の雪あかりイベントを間近で見たならば、どんな感情が出てくるのかなぁ...まだ未体験ゾーンなので..

そういえば、さっき美唄の愛人28号GIFさんからメイルが来て教えてもらったんだけれど。「こ◇れ」さん、閉めちゃったのだってねぇ。残念だわー。お蕎麦の前に出てくる半熟卵が美味しかったのになぁ。

Commented by Okamekikurin at 2012-02-06 22:57

★poporon_ponさん★
そうなんです、二日目にね、新聞の写真に刺激されて登ってしまいました(笑)
熊が出たらどうしよう...と、内心かなりビビッてましたが、写真を撮る時はどこかクレイジーになってないと出来ない部分もあるような気もして。首から鈴ぶら下げてえっさほいさと行ってきましたよぉ。Gさんも行かれてたのですね。(そういえば、Dさんも登ったとブログに書いていらっしゃいましたよね)
ポンママさんも道連れにすればよかった~~~(^_^;)

ズリ山のてっぺんから愛を叫ぶの巻、来年は皆さんで決行ですね♪

Commented by Okamekikurin at 2012-02-06 22:58

★さくら705さん★
さくらさんのセンス抜群のディスプレイを勝手に写させていただきました(^_^;)
秋のあの日にはお逢いできなかったけれど、こうして繋がることができて本当にうれしいです。
立坑の浴場はひんやりとしていて、少し悲しげな空気をたたえていたけれど、何故か落ち着く不思議な場所でした。賑やかだった時代の、働く男たちの声が聞こえてきそうな気がしました。

20代の時に「嫁」の立場で赤平と出会い、40代で今の夫が赤平に転勤になり、やはり縁があるのでしょうか...
個人的には、クラシックカーフェスティバルがなくなってしまったのがすごく残念ですよ~。



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