2012年 05月 24日

「あの人だれ?」

(※北海道新聞 平成24年5月23日「朝の食卓」より転載)
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『あの人だれ?』 谷代 久恵

 認知症がおもしろい、と友人が言う。認知症に関する本を読み、医療者、看護者、介護者を招いてセミナーを開く。認知症の人の中に溶け込んで話をしたり聞いたり、地域に働きかけて「見守り」を促す。そして今、誰もが理解できる読本の編集に取り掛かっている。「おもしろい、といえば語弊があるけど、認知症は私たちが作りだしている私たちの病気なんだよ」と言う。

 認知症は長生きすると増える。その昔の倍も生きるようになって、高齢の未知の世界が明らかになっていくだけのこと。年齢を重ねてきた身体、精神の行きつく当たり前の症状なのだ。ところがそれまでの生き方や状況によって症状の現れ方が異なる、というところに味?がある。

 認知症のチェック項目に沿って、自分自身を思い返してみる。

 「忘れる」→あの人だれ?はしょっちゅうだ。「しなくなる」→あんなに片付け好きだったのに。「できなくなる」→体操の時の動きがリズムに合わなくなった。「不安になる」→不安?山ほどあるけどケセラセラ。「イライラする」→夫のやることに、時折自分にも。「表情が乏しくなる」→これは誰かに聞いてみないと。「笑顔でなくなる」→笑顔でばかりいられるか!

 なんだ、加齢と私の根性がよくないだけのことか。友人は「根性の悪さは認知症状の憎悪を招きやすい。引き起こさない環境づくりが大切」というが、いまさら環境は変えられないし。

(兼業主婦・札幌)


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夕刊に連載されていた頃からずっと、自分はこの方のコラムのファンであります。
重たいことも、「ふっ」と肩の力が軽くなる文章で表現してくださる。

見習いたいものです...こういう姿勢、考え方、生き方を。


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J子さんから、今年もお庭のスズランを届けていただきました!
J子さん、とてもお忙しい中で、いつも本当に有難うございます。


スズランには毒があるというけれど、でも私の一番好きなお花なのです...
とても幼い頃に、祖父母に連れられて行った島松のスズラン狩り。
今やそれはあまりにも遠すぎる想い出だけれど、忘れたくない記憶のひとつ。

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『くるるん』


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『ぐー』


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『ふわふわ』


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『好奇心』


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『シルエット』


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『ざわざわ』


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(※平成24年5月24日撮影)

by Okamekikurin | 2012-05-24 23:55 | ツブヤキ | Comments(8)
Commented by iMacLupin at 2012-05-25 11:14
珈琲淹れてホットしよう!
Commented by iMacLupin at 2012-05-25 17:56
追伸:
あのひと誰? ん~,,,,,,, 人ごとではないッス。
まぁ、今の世の中誰しもが経験することなのかもしれません。
そういう私もいつかは。 明日は休日出勤ですが、日曜日は休めそうなら
写真でも撮影しにふらりと山奥へ、星空にでもチャレンジしたいのですけどねぇ。
Commented by Tiger at 2012-05-25 20:36 x
よゆうがないとなかなか・・・
そんな考えが出来る器がほしいですね~
http://www.youtube.com/watch?v=lrm-ftkTdDc
Commented by Okamekikurin at 2012-05-25 21:54

★iMacLupinさん★
先週のイノダdeデイトから、あれれれというまに1週間が経つのですねぇ。
早いなぁ...
iMacLupinさんにとっても、おそらく超特急の1週間だったのでは??

認知症に関しては、かなり色々な情報を読んだり聞いたりしているのですけれど、いざ本人と向き合うとやっぱり「感情」が邪魔をしてしまって...なかなかマニュアルどおりにはいきませんネ(苦笑)
生きている間...いずれはアチラの世界に行かなくてはならないのだから、後悔がないように...とも思うのですが。

日曜日、素敵なカメラタイムを過ごせますように!
こちらは今週末はあまりお天気は期待できそうにないのであります。たまに映画でも見に行こうかな(笑)

Commented by Okamekikurin at 2012-05-25 21:56

★Tigerさん★
「おつかれさま」...さりげに、さらりと、そう言える人間になりたいです。
「おつかれさま」...誰かに、あるいは自分にも、たまに(笑)

余裕って、大切なんですよね。
張りつめている糸は切れやすいけれど、たるませておくといざという時にとても助けられたり。
笑顔でいられるのも、誰かに笑顔を向けられるのも、「余裕」あってのこと。
そんなとりとめのないことを、ブログ書きながら考える...
いっぱいいっぱいだなぁと感じることも多々だけれど、こういう時間、持てることは有難いです。
いつも良い曲、感謝ですっ!

Commented by ぴこぴ at 2012-05-26 00:38 x
これが他人なら一歩引いて考えられるでしょうね~。
でも、身内だとそうはいかない、、、昔、父が孫を敵対視された時は泣きたくなりました、、
今の義母は、痴呆でないのに辛く当たるのでお手上げです。
Commented by ぴこぴ at 2012-05-26 01:34 x
↑ありゃまw ダブコメになってる(。´✚ฺω✚ฺ`。) ごめんねぇ~m(__)m
Commented by Okamekikurin at 2012-05-26 09:43

★ぴこぴさん★
身内ゆえのいらだちって、ありますよね...なまじ、昔と比較してしまうだけに、というか...

我が家の傍の病院に入院されている高齢の患者さんに看護師さんが付き添って、天気の良い日には向かいの公園や近所を散歩されているのですが。前後を歩きながらふと会話を聴いていると。お若い男性の方がものすごーく優しいトーンで相槌を打っていらっしゃるのです。仕事だから出来ることなのかもしれませんが、頭が下がります...自分は親にあんな相槌は打てないなぁ、と。

あ、重複コメント、ひとつ消しておきましたヨ。
どうぞお気になさらずに~~。

ぴこぴさんの「幻夢」、素敵な文章ですねー。
いつもながら、ほれぼれー。



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