ぜんまい仕掛け

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2013年 01月 19日

トルコの時代


パソコン部屋のカラーボックスの上に、比較的最近購入した書籍が徐々に積み上がってきたのが気になって。
それらをまとめて書棚に押し込もうと試みる。

しかしもう入る余地が全然ないもので、押し出し式に古い書籍を何冊かまとめて棚の中から外す。
次の燃えるごみの日に処分かな...と思いながら、束のその一番上にあった本がふと目に留まる。


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『札幌青春街図』...この種の本は随分買っている。
喫茶店、飲食店のガイド本が好きなのだ。
紙の色あせ方から見て、もう現在進行形でのガイドには到底ならないだろう。うん、廃棄だな。

なにげなく、後方に記されている発行年を見た。


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1976年。
むむむ。意外と古いな、この本。
定価730円となっているが、それとは別に「¥350」の値札シールが貼られている。
ということは、どこかの中古本屋で買ってきたものなのだろう。


目次を開いて、するとその瞬間にもう、タイムスリップの幕は切って落とされた。
「捨てられるわけないじゃん、この本!!!!!」


...そう、ガイド本としてはまるで役には立たなくなったこの本はしかし、自分的永久保存本であったのだ。
今までよくぞ書棚にとどまっていてくれたものだ。

何となくの思いつきで、チャチャチャッと片づけちゃおうとしていたはずなのに
「捨てる組」に積まれたがために、年月を経て開かれた本。
......隅から隅まで、読んでしまったではないか!


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涙なしでは見られない、このラインナップ。
東映仲町の店もしっかり載っている。
...そう、ぜんまい仕掛けはこの一角にあったのだ。


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「ぽっと」があったのは、ホクシンセンタービルだったか。
初めて行ったのは、小学6年の時だ。叔父に連れられて行った。
コーラを注文するのが精一杯。
すべてが初めて見る世界に身体はこわばったまま、トイレにも行けず尿意にひたすら耐えていた記憶が

...って、なんでそんなこと覚えているのだろう(笑)


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「ラブ」と書いてあるけれど、この店は「ラブ」とは言わなかったはずだ。
「名もない喫茶」と行燈に書いてあったと思う。
店の説明がとにかくすごい。
以下、本文そのまま転載させていただきます。

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「ラブ」
中央区南2西5
「名もない喫茶」という解ったような解らないような名の店がある。そこの系列で同伴専門店。シートの横にはカーテンがあるが、イスの背越は比較的無防備。ペアでのぞきを楽しみたいムキに最適。ムードがあるとは言えぬがとにかく触りたい方々ならばムードもへったくれもないだろう。せいぜいええ目見たらエエねん。勝手にさらせ。コーヒーの値段など教えてやるかアホ。

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実は私、この店に行ったことがある。
昭和54年頃だ。
時効なので暴露してしまうけど、拙ブログタイトルと同じ名の店の、マスターと行った。


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このころは、ソープランドのことをまだ「トルコ」と言っていたのだなぁ。
その、「トルコ」についての書き方がまた粋(?)なのである。


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以下、再び本文そのまま転載です。
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「トルコについては何も教えないのだ」
この手の遊びは、自分で当っていただこう。週刊誌の情報をう呑みにして行って、ドえらい目におうたらええねん。札幌のトルコは最近とみに有名になっているらしい。現在、ススキノ、中の島合わせて45店。いわゆるアイデアトルコが多く、スチュワーデス・トルコ、ファッショナブル・トルコ、尼さんトルコ、シスター・トルコ、女学生トルコ、花嫁トルコ、和風トルコ、中国風トルコ、洋風トルコ、アラビヤ風トルコ等々・・・・・イヤハヤドウモ、「人間の叡智」なんぞというムツカシイ言葉が想い出されるほどにも多彩である。男の幼児性をくすぐる商魂、見事。

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円山動物園のゾウさんも健在だった時代ですね。
今のようなオシャレなZOOではなかったけれど、
「これぞ昭和なレジャーランド」的オーラがむんむんだったよなぁ。


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何故に巻末にこういう特集記事があるのか...

...というツッコミどころも満載な本だけれど、いやぁ~~実に「味」がありますなぁ。


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今の時代は、節度ある不良なオトナが集う店が本当に少なくなってしまった。

そういう店を、やってみたいものだ。
五十女の夢、かなえられる日は来るのだろうか。

by Okamekikurin | 2013-01-19 23:56 | ツブヤキ | Comments(6)
Commented by hokulele2 at 2013-01-20 08:05
こうやって形が残る情報、やっぱり本は良いですね♪
私の生まれ故郷にも歓楽街があって、トルコ・スチュワーデス(入口がタラップ風)、トルコ・学校(なに教えてもらえるのだか笑)…子供の頃はいろんな名前を探すのが楽しみでした(^^)
昼間の歓楽街も味わいあって、良かったな~
Commented by とら at 2013-01-20 21:01 x
私が初めて入浴したのは、高校生のときでした
絶対に20歳じゃない貫禄たっぷりのお姉さんがあんな事や・・・・
えっ!そこを・・・おっ!やばいなんて事を色々サービスしてくれました
人生で一度きりの体験学習でした。
その頃は、もうソープでしたね~
花嫁トルコってウエディングドレスで登場なんだろうか?
http://www.youtube.com/watch?v=ctm116gKfGg
Commented by yuki at 2013-01-20 21:49 x
こんばんは~!
この本・・・何という、破廉恥かつ。
スルメの様な(笑)
陳腐な匂いと噛めば噛むほど味が出てきそうな本なんでしょう。

出版業界として、NGでない時代があったのですね。
この手の本だと、今は成人男性誌とかしかありそうに無いですね。

グルメガイドに、動物園に、トルコ!?

いやぁ~、この闇鍋感が堪りません。
良い時代だったのですね・・・三十路女には刺激的です(^^;
Commented by Okamekikurin at 2013-01-21 00:11

★hokulele2さん★
ここ数年は電子書籍もすごいイキオイで伸びてきましたけど、それでもやっぱり「紙」の媒体が消えることはないのでは??...と思うのです。
電源も必要とせず、閲覧するためのツールも必要ない「紙」はやっぱりエライと思います!
個人的には、紙のニホヒと、ページをめくるときの何ともいえないワクワク感が好き。
デジタルツールを操る感覚とは全く別物ですもん。

めぐんこさんのふるさとエリアにもあったのですね...猥雑な歓楽街(笑)
人生の裏側も見えたり見えなかったり...色んなドラマがそこにありますものねぇ。
夜のネオンまたたくススキノもいいけれど、昼間のススキノ撮り歩き、っていうのもいいかもですね~(^^♪

Commented by Okamekikurin at 2013-01-21 00:14

★とらさん★
ニューヨーク記念日(謎w)っていうのはやっぱり覚えているものなのでしょうか...?男になったことがないので、ワカラナイ~~っす。素朴に疑問(笑)

すごく昔の事ですが、ススキノのはずれの「屋台団地」を通った時は衝撃でしたね~。なにやらアヤシイ映画の中にいるみたいでした。

セックス産業というのはすたれることがないのでしょうねぇ...ヒトが生きていくためには、子孫繁栄のためには、性欲は不可欠。
ホンモノのウェディングドレスって脱ぎ着が大変なので、きっと着脱ラクちんに改造されたユニホームなのではないでしょうか(^_^;)

Commented by Okamekikurin at 2013-01-21 01:06

★yukiさん★
大らかな時代だったのでしょうねぇ。
この本をお書きになった方(女性です)は、今も活躍されています。こちら方面では、知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。

ススキノタウン情報とか、そっち系のお店メインの雑誌、フリーペーパーはありますけれど、色っぽく撮影したおねーちゃん写真ばかりが紙面のほとんどを飾っているものだから「文章」が面白い本にはなかなか出逢えません。

昔、親しくしていた友人が生活のためにソープランドの受付を昼間の時間帯にやっておりました。昼間のソープも、実は混んでいるのだ、とそのお方に教えてもらいましたよ(笑)



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