2014年 03月 12日

最終列車


久し振りに カッコとじさん と深川で飲んで、最終の鈍行列車で帰る夜更け。
一両しかない列車。3人だけの客。ゆらりゆらり揺られながら
昔、国語の教科書に載っていた『春は夜汽車の窓から』(三浦哲郎)を思い出す。
早春(にはまだ少し早い今だけど)の時期には何故だかふとした拍子に、思い出してしまう。

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「夜汽車」っていう言葉の、その響きが好きだ。
窓を開けられる、各駅停車の、汽車。
子どもの腕力では容易に開けられない、ずっしりとした汽車の窓を、持ち上げたならば。
冬の終わり特有の、雪解け水のにおいを含んで湿り気を帯びた夜の空気、が、
しゅるしゅるりと滑り込んでくる。

尻の穴から全身に伝わってくるような汽車の振動、
心音みたいな規則的なリズムを耳と内臓で感じながら、
遠い街灯りやひたすらの闇を、目で追いながらいつしか眠りの中へ。
そんな情景が、思わず浮かんでくる。「夜汽車」。


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まもなく日付変更線、という時刻の、静まりかえった町内に
自分の歩く音だけが、ひびく。
風のない、晴れた夜は、三月も半ばとはいえとても冷え込んでいて。
昼間に解けかかった雪が凸凹の氷道となり、
それを自分が踏むたびにミシミシバリバリガリガリと、
ものすごい音をたてるのだ。


氷点下のなかでもしかし、感じる春の近さ。
それを表現するうまい言葉が見つからない。
雪国の人はみな、知っているはずの それ、を。

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by Okamekikurin | 2014-03-12 23:55 | ツブヤキ | Comments(2)
Commented by カッコとじ at 2014-03-13 23:45 x
「ヨギシャ」の響き。うん、わかる、わかる!。
「ギ」は鼻濁音が似合うな~

夜汽車と夜行列車の違いってなんだろー。

夜汽車には花嫁が。
夜行列車には入門前の若乃花と隆の里が、乗ってる。

こんな区別しかできない私ですが、来月もよろしく(*^^)v。
株式会社いたぶって。






Commented by Okamekikurin at 2014-03-14 06:03
★カッコとじさん★
夜汽車に乗って嫁いでいく...ってのも、すごい表現だよね。
命かけて燃える恋、かぁ...(遠い遠い目。)
春の宴では、みんなで大合唱するっきゃないべか(^_^;)

酒の肴は、やっぱ「いたぶって会社」ですナ♪♪♪
(...それにしてもよく見つけたよね~(^0_0^) 私も昨夜、サイト内をくまなく見たワよ~ん)



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