2014年 10月 03日

実家にて


母の体調が思わしくなく
認知症の父に母のことを頼めるわけもないので
実家に泊まる。

これから先は、こういうことが増えるのだろうなぁ。
...いや、いずれ近いうちに私は
夫を残して
実家に戻ることになるのか


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仕事用に持ってきたノートパソコンに、父はしきりに興味を示す。

「何に使うの?」
「何ができるの?」
「いくらくらいで買えるの?」
「支払いは ゲップなの?」

...てな感じの質問がエンドレスに繰り返される。


「お父さんにも、使えるよ。教えてあげるから。」
延々と繰り返される質問に答えるのがメンドくさくなってしまうので
やりかけのものは諦めて、Wordを開く。
フォントサイズを大きくして、
「お父さんさ、英語、今でも覚えてる?アルファベット、言える?
人差し指で、Aから順番に見つけながら押してみてよ」

認知症の父は、しかしアルファベットはしっかり(今はまだ)
記憶しているのだった。

「ほら、これ。お父さんが今、入力したんだよ。
できたじゃない。すごいじゃない。」
言いながら、泣きそうになった。



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実家を建て直した頃にはもう自分は家を出ていたので
今の実家には自分の部屋がない。

姉の部屋を借りて、夜を過ごす。
姉の昔のアルバムを、本棚からそっと取り出し広げてみた。

父も母も、アルバムの中では今の自分の年齢よりも若いんだなぁ...


吉田拓郎を、聴きたくなる。
こんな夜には。








by Okamekikurin | 2014-10-03 23:46 | ツブヤキ


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