ぜんまい仕掛け

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2015年 07月 02日

つづきの ゆめ


その夜の夢の中で私は、学校なのか病院なのか、
とにかくだだっ広くて古めかしい建物の中の一室に
合宿のような状況で寝泊まりしている感じだった。

教室なのだろうか、自分の周りにはいくつもの布団が敷かれていて。
私は布団から起き出して、そろりと部屋を出た。

化粧ポーチを手に持っていた。
何処かで化粧をしなくては...と、考えている。

薄暗い、ギシギシと軋む木の床の廊下を歩く。
歩きながら、鏡を探していた。



壁に、大きな鏡が一枚。
半身はゆうに映せるほどの、長方形の。
底辺には寄贈の社名が印字されているような、
しかしそれも判読不能なほどに年月が経っている鏡。

「ここで化粧してしまおう。」
そう、思って化粧ポーチからおしろいのコンパクトを取り出した。



その瞬間、女性の声が。
自分の耳にぴったりと唇が重なるほどの近さで、女性の声が。


「貸して...」

と呟いたのだ。



飛び起きた。 起きてもなお、耳に「貸して...」と
エコーがかかったような声が、生温かい吐息が、残る。


「貸して...」
とても弱弱しい声なのに、
その一言が私の耳から体内細胞に滑り込んでくるような感覚。

寝室の布団に座ったままで、
「貸して...」と私に訴える声の主を
頭の中に探し彷徨う。



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この日は夕方、レトロスペース坂会館に行っていた。
館長さんのトークショーを聞くために、お邪魔したのだった。


ああ、もしかしたら...
“彼女達”のすがた、瞳、寂しげなあの横顔を思い出した。

“彼女達”だって、いつまでも綺麗にしていたいだろう。
お化粧も整えて、髪の毛にもちゃんと櫛を入れて。



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(※ここまで、4月25日撮影)



4月末の、館長さんの第1回目トークショーは、
1階奥の部屋でかなりぎゅうぎゅう詰めな状態で行われたものだから。

つい先日の、トークショー第2回目は会場を2階に移しての開催。
普段はクローズしている2階だけれど、ここにも懐かしの品々がいっぱい。


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約1時間半あまりの、館長さんが旧き時代に体験した貴重なお話の数々。

緩やかに不思議なひとときが、
気づけばごく自然にタイムスリップしてしまいそうな
そんなひとときが、
館長さんのお話に包まれながら過ぎていく。



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もう、人形たちの思いは連れて帰らない。

「また会いに来るからね」
囁いて、レトロスペース坂会館を後にする。


そして、その夜...




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by Okamekikurin | 2015-07-02 23:55 | イベント | Comments(2)
Commented by Woodstock_photo at 2015-07-04 19:02
ぎゃ〜 ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
Commented by Okamekikurin at 2015-07-05 05:15
★Woodstock_photoさん★
いやいや、生きてるニンゲンのコワさにくらべたら...(^_^;)



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