2016年 03月 31日

備忘録として(ゆうばりファンタ2016・その6)


※ゆうばり映画祭に関する備忘録的記事です。
長文(新聞記事転載)ですので、ご興味のない方はスルーでお願いいたします m(__)m ※


(※以下、北海道新聞2016年3月8日夕刊より転載させていただきます※)


『ゆうばり映画祭 会場、資金…綱渡り ~継続へ 求められる改革~』


第26回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(実行委主催、北海道新聞社特別後援)が
2月29日、閉幕した。
例年通り大勢の映画人やファンが訪れ、にぎわいを見せた一方、
直前まで開催が危ぶまれ、「綱渡り状況」(実行委幹部)でもあった。
継続できる基盤づくりへの改革が、あらためて求められている。


28日夜に発表された若手の公募作品対象のオフシアター・コンペティション部門。
今年、グランプリを獲得したのは東京都の小林勇貴さん(25)が監督した
「孤高の遠吠(とおぼえ)」だった。
バイクに憧れる少年たちが主人公のバイオレンスで、実際の不良少年たちが出演したという。
「本作のテーマは『反抗』」と言い切る小林さん自身、かつて映画学校を1日でやめ、
現在は働きながら独学で映画作りを続ける反骨の人だ。
表現のタブーに挑戦する、ゆうばり映画祭ならではの受賞者となった。

5日間の会期中、国内外の90本の映画が上映され、
前年並みの1万3650人が訪れた。
根強い人気ぶりを示したが、沢田直矢実行委員長は
「今回は開催できるか最後までドキドキしていた」と漏らした。
原因は会場問題だった。
これまでのメーン会場・旧市民会館が昨年3月、老朽化で閉館。
後継会場候補だった「ゆうばり文化スポーツセンター」は
整備に1千万円かかることなどが分かり、断念した。
結局、メーン会場は「合宿の宿 ひまわり」(旧夕張北高)となった。
だが、「ひまわり」は夕張市中心部から離れており、ホテルシューパロなど
サブ会場に徒歩で移動するには冬場は30分以上かかる。
実行委は巡回バスを運行したが、定期便は1時間に1本程度で、
観客への案内も十分ではなかったため、「会場間の移動手段がなく、
見たい作品を諦めた」などの不満も出た。

実行委は来年も「ひまわり」を使う計画というが、
それならば、一層の利便性の向上が求められる。
「今回は会場問題が危機を招いたが、スポンサーの撤退やボランティアの減少など
現在の状況がひとつでも欠ければすぐに開催が危ぶまれる状況だ」と明かすのは
同映画祭の深津修一プロデューサーだ。
「この規模の映画祭で(行政に頼らずに)民間主導で運営するのは、
国内でもここだけではないか。すばらしいことだが、一方で財政の弱さを抱えている」。
こうした状況を打破するため、実行委は今年、安定した財源と人材確保に
本格的に乗り出した。その核が「サポーターズ制度」の導入だ。

運営費を寄付する「プライベート・サポーター」と、会場案内やイベントを支える
「ボランティア」が2本柱だ。
沢田実行委員長は「資金を広く募り、高齢化が進むスタッフの次の世代を育成する」と話す。
「プライベート―」には2月末現在、函館出身の人気グループGLAYのTERUをはじめ
約50人の映画ファンが登録、約200万円集まった。
「ボランティア」も学生を中心に予想を上回る66人が登録。
深津さんは「今まで応援したくても受け皿がなかったのだろう。
映画祭のファンの多さに驚いた」と手応えを語る。

来年は、市の財政破綻を乗り越えて映画祭を再開してから10回目。
だが同時期に札幌市で冬季アジア大会が開かれるなど、
開催時期の見直しも検討課題に上がりそうだ。
それでも沢田実行委員長は「資金、人材育成、会場と課題はあるが、
この映画祭は地域の宝。これから100年は続けたい」と意気込んでいる。



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【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭】
石炭産業から観光産業への転換を目指し夕張市が中心になり、1990年に始めた。
映画人とファンが集う国内初のリゾート型映画祭で、
フランスのアボリアッツ・ファンタスティック映画祭がモデル。
2006年の夕張市の財政破綻でいったん休止したが、
08年に有志が運営を引き継ぎ、再開している。
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※2016年のゆうばりファンタ、私の鑑賞作品※


2月26日(金)
『Dream Theater』/[監督・脚本・ガンエフェクト・編集・VFX]遊佐和寿
『バイバイ、おっぱい』/[監督・脚本]鋤崎智哉
『雲の屑』/[監督・撮影]中村祐太郎
『親切ですね』/[監督・脚本]ソ・ジェイク
『孤高の遠吠』/[監督・脚本・編集]小林勇貴


2月27日(土)
『セーラー服と機関銃 -卒業-』/[監督]前田弘二
『怪しいお姉さんたち』/[監督・製作・脚本]ノ・ジンス
『恐怖!セミ男』/[監督・脚本・編集]黒田勇樹


2月28日(日)
『ゆうばりアーカイブ2016』「内なる炭鉱」「炭鉱から観光へ」
『レヴェナンド:蘇えりし者』/[監督]アレハンドロ・G・イニャリトゥ
『ストップ』/[製作・脚本・撮影・音響・編集]キム・ギドク



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「セーラー服と機関銃-卒業-」ティーチイン。
主演の橋本環奈さん登壇以降は、関係者以外は撮影禁止となりました。



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鈴木市長もお越しになりました。
クロージング作品「レヴェナント蘇えりし者」ティーチインにて。



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「恐怖!セミ男」監督の黒田勇樹さん。
サービス精神は、満点。作品は、ちょっとビミョーかな...(;´∀`)



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俳優さんだけあって、さすが、キメのポーズもばっちりです。



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「Dream Theater」主演の亜紗美さんに蹴られたい希望者が客席からステージへ♪



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今年のゆうばり映画祭で、個人的に一番心に残ったのが
キム・ギドク監督の「ストップ」。
しかし今後、映画館での一般公開はあるのだろうか...。



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オフシアター・コンペティション部門でグランプリを獲得された小林監督さん。
ぶっちぎりのインパクトだったけれど、不良男子な世界以外の作品を
どう撮っていかれるのかが今後気になるところです。



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小林監督さん、審査員の柏原寛司氏から「オイ、不良!」と呼ばれていました。



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閉会式にて、鈴木市長さんのご挨拶。



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温かな市民の皆さまのおかげで、今年も楽しく過ごさせていただきました。
寒いなかでのハードスケジュール、本当に有難うございました&お疲れさまでした。



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ゆうばり映画祭友の皆さまに、来年もまたこの地で逢えますように!



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(平成28年2月26日~28日滞在&撮影)







by Okamekikurin | 2016-03-31 22:24 | エイガ | Comments(0)


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