2017年 01月 22日

鳶、或いは


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私の幼い頃はゲーム機なんてない時代だったから、
雨の日以外の「遊びの場」は もっぱら「外」だった。

原っぱや庭で虫捕りやら草花摘みやらに夢中になりながらも
ふと空を仰いだ時に、彼方でふわ~りゆら~りと
無駄な羽ばたきをすることなく
風に乗ってゆっくりと旋回するトリ達の姿を見ることが
しばしば あった。


それらをみな「トンビ」と私は呼んでいた。


おじいちゃんだったかおばあちゃんだったか
忘れたけれど、とにかく祖父母のどちらかに
「あれは トンビだよ~」と、教えられたのだ。



...んで、それ以来。概ね、五十年。
上空にゆらりゆらりと「居る彼ら」はすべて
「トンビ」だと、思っていた。



おととしの十月に、今住む街に越してきて
その秋は環境の変化に慣れることに必死な日々だったし
勿論、知り合いは皆無だったのだが
去年の夏、「噴火湾を渡る秋の猛禽撮影は面白いよ~」と
カメラマンさん達に情報をいただき、撮影地を訪ねるようになった。


そこで知った、驚愕の(笑)事実。
『上空に居る彼ら』は、「トンビだけじゃなかった!!!」



いや、もう、その種類も多いのだけれど
とにかく見分けがつかない.....(/_;)(/_;)(/_;)

ノスリ、ハチクマ、ハイタカ、オオタカ、ツミ....
上空に現れる彼らを待つ間にも
カメラマンさん達から沢山説明をお聞きするのだが
微妙な違いがなかなか呑み込めない...


猛禽関係の書籍も買って(←地味にどんどん増えたw)
図解にふむふむと頷きながらも、いざ現地で遭遇すると
瞬時の判別・判断が全然できない...


加えて、まともな写真もさっぱり撮れない...
大きいレンズも欲しいけど、
どこ見回したって我が家にそんな余裕があるわけもなく。


とはいえ猛禽さんに出逢う秋の日々は、新鮮な驚きに溢れていた。
暮らし全般は親の介護問題などで鬱ボロ状態ではあったのだが
休日の朝、運動不足の身体でヒィヒィ言いながら小山に登って
パノラマの上空の 何処からともなく現れる彼らを待つ
そのひとときは自分にとって何より「無になれる時間」でもあったのだ。



今年の秋に、果たして自分は何処に居るのやら
今はまるでわからないけれど。
この街にとどまれたなら必ずやまた、逢いに行きたい。


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(※平成28年9月下旬~11月中旬撮影)








by Okamekikurin | 2017-01-22 22:12 | シャシン | Comments(2)
Commented by こたつ猫 at 2017-01-23 21:26 x
 なんだか判るな~~~~~
無になれる時間

トキメキちゃん見てる時が、まさにそれでした。


行方不明の今・・・

無になれる時間がほしい


雑念だけは一杯あるのだが(苦笑)
Commented by Okamekikurin at 2017-01-23 22:28
★こたつ猫さん★
トキメキちゃん、行方不明のままですか...(/_;)
再会の日がやってきますように、祈ってますよ~!

無の時間。
オトナには必要な時間なのかもしれませんね。
色んなことを、いっとき忘れさせてもらえる、ひととき。
あ。雑念もまた、よきかなよきかな(笑)


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