ぜんまい仕掛け

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2018年 03月 20日

『27年』


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「知り合って何年だっけ?」


そんな問いかけに、すぐさま答えを出せないほどに
私たちは「永く」なった



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「27年だよね...」


「27年!?」


「やばいよね、それ。」



いやホントに、やばい永さである



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同じカウンターの中に立って、珈琲を淹れていた私は
あのころ流行りのソバージュヘアだったか

20代という、もうそれがホントに自分だったのかもアヤシイくらいに
むかしむかしのはなしだ


そのカウンターも、店も、建物も、
もうすべてが


当時の場所にはない



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それでも、つなぎとめてきたものは

なんだろう。なにを失い、なにを残し

なにを育ててきただろう



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ろくすっぽ眠らずに、翌日の勤務に立ち
ふらふらでもぼろぼろでも
勢いだけで突っ走ってこられた時代


髪の毛やら健康やら
太ったとか痩せたとか
そんな話に苦笑いする今



貴男も私も、
変わってしまったけれど 変わってはいない



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貴男の淹れてくれる珈琲の、まろい苦みが

喉元から記憶のひだへと沁みていく


私が淹れるそれよりも
ずっとずっと深く、ぶれない味だと内なる声が呟く





by Okamekikurin | 2018-03-20 19:07 | ツブヤキ | Comments(2)
Commented by ibakasumi60 at 2018-03-20 21:25
素敵な勤務先の思い出ですね。
「貴男の入れてくれる珈琲の、まろい苦みが 喉元から
記憶のひだへと沁みて行く」
何だか小説の一コマのような風景。

ソバージュヘアーに染みついた青春の思い出ですね。
素敵です。
Commented by Okamekikurin at 2018-03-21 06:21
★ibakasumiさん★
ibakasumiさん、いつも有難うございます♪(*´▽`*)
自家焙煎の珈琲屋さん、いつか自分でも...と若い頃には真剣に思っていましたが
今はまったく別な暮らしになっております(嗚呼...)

当時後輩だった彼、(私より5歳くらい若いはずです)
家族のようでもあり、戦友のような同志のような
久しぶりに会っても時間軸を埋められるような不思議な存在です。

ソバージュとかカーリーヘアとか、流行りましたよね~(笑)


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