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ぜんまい仕掛け

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2019年 10月 19日

本当に恐い鼻血ブー(つづき)


(※前記事からのつづきです。)


ありったけの トイレットぐしゃぐしゃペーパー を鼻に押しあてながら、
「とりあえずケツ不幸、いやケツ拭こうよ自分」
「んで、トイレ流そうよ自分」
「そいでもって、ぱんつあげようよ自分」


そこまでは、やった。
うん、よくやったよ自分。


がしかし、歩くことができないという驚きモモの毛。
おそらく(今にして思えば)貧血と恐怖感の同時進行で
腰抜け状態だったと思われ。


そのまま、トイレのドアを開けてその場にへなへなと倒れ込んだ。
もう、喉に流れようが噴き出そうが、血が血で血を血なのだ。
トイレの床も壁も、血だらけなのだ。
誰がこの現場にやってきても「フツーじゃない」ってことは一目瞭然。


さて、どうしよう...
救急車、なのかなぁ、これくらいになると。
でも恥ずかしくね?
「鼻血ブーなんですぅ~」って、119番かけて言うの??

ありえないー。


今しがた、見ていたばかりのWebサイト
自宅から一番近い耳鼻科は、歩いて約15分...
「15分、歩ける?この状況で」
「うん、ぜっっったい、無理。」
自問自答は、即自答。


だいいち、服を血だらけにして鼻から血ダラダラ流しながら
フラフラなオバサン歩いていたら通報間違いナシでしょ?
「DVだと思います!」って、ひゃくとーばんされたら
...いやいやいや、何がナンでも それはまずいっす。



夫のケータイへ電話すべきか...
むかーしむかーし、夫と血痕、いや、結婚する前に
彼の父親から言われたっけな...
「ミカコさん、何があっても息子の仕事中には電話をかけないでほしい」
「それと、朝食には必ず梅干しをひとつ、出してやってほしい」
...って、なんでそれを今も覚えているんだろう。
案外マヂメだなアタシって。


それからは義父の言葉をココロにびったしと付箋で貼り付けて
「親が死んだとき以外はオットの勤務中には電話しない」を
頑なに...いやたまには非常事態があったけど...親が救急車で搬送とか


そんなこんなで頭ン中がぐーるぐぅーる 悩みと貧血で回りながらも
結局アタシは夫のケータイにかけてみた。
「もし今、現場だったらこっちに構わんでいいけど、その場合救急車呼んでいい?」と
おそるおそる訊いてみた。

結果、職場で事情を話した夫は「一旦帰宅」を許可してもらえたようで
血まみれトイレ殺人現場的状況にも慌てることなく(多分)、
アタシを車に乗せて耳鼻科に向かってくれた。


ちなみに夫が帰宅するまでの待ち時間、アタシがやったのは
「パソコンデスクの上の、食べかけのサツマイモ天ぷらを仕舞う」
この、だいじなミッションを、すりヒザ歩行で成し遂げたのでありました。拍手。



到着した耳鼻科は案の定、待合室から患者さん溢れてますの大混雑。
「予約していないのでしたら、2時間くらいはかかりますが~」と
受付で言われるも、こんな状態のまま帰宅できるわけもなく。


やはり大出血の原因は動脈が切れたことによるもの、悪性腫瘍ではないので
患部を麻酔後に焼きます、という内視鏡とレントゲンでの結論。
んもう、焼こうが蒸そうが、お任せしますよーとまな板の上の婆。


診察と処置と投薬あれこれが終わり、夫は速やかに職場に戻ったのでアタシは
麻酔の効いたボーっとした頭のまま、殺人現場的トイレの床と壁の拭き掃除。
血って意外と取れないものだな...
ともあれ、ぴっかぴかに拭き上げたトイレは快適ぢゃんっ!
と、トホホでグッタリなアタシを慰めてみる。


後日、採血結果の、アレルギー反応はナシ。
「鉄の工場の傍だから、煙突からの煙で空気がアレですよね」「そうですね」
...この辺の事情はまぁ、そういう環境に居るという致し方のない話なのか、な。


そんなわけで、この記事を読まれている(たぶん、2、3名)貴方さま、
鼻の動脈が切れると信じられないほどの血が溢れますので
くれぐれも、イモ天の独り占めはやめましょう。(意味不明)




本当に恐い鼻血ブー(つづき)_e0235910_15410907.jpg

(※画像と本文は、まるで関係ありません。)





by Okamekikurin | 2019-10-19 22:18 | ツブヤキ


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