人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ぜんまい仕掛け

pakeokame.exblog.jp
ブログトップ
2019年 10月 25日

糧となる


糧となる_e0235910_09152963.jpg

9月中旬、アオバトさんフィールドにはいつものように
沢山のアオバトさん達が岩礁に降りていました。

近くの電柱の上では、これまたいつものようにハヤブサさんが
「その時」を狙い定めていました。



糧となる_e0235910_09154214.jpg

電柱のてっぺんから姿を消したその数秒後には、
海上でがっちりと1羽のアオバトを押さえ込むハヤブサの姿が。



糧となる_e0235910_09155840.jpg

一瞬のタイミングが運命を左右するのでしょうか。

狩りは失敗に終わることも少なくないけれど、
今回は掴んだ獲物を離すことはありませんでした。



糧となる_e0235910_09161091.jpg

このまま解体場所まで一気に運ぶのか...



糧となる_e0235910_09162422.jpg

と、思いきや
近くの岩礁に一旦降りました。
横にいるアオサギさんは、一部始終を見ていたと思うけれど
彼(彼女?)にとってそれは日常のごく普通のシーンなのかもしれません。



糧となる_e0235910_09163997.jpg

可食部に到達する前に、まず羽をむしり取る作業
これには結構時間を要します。



糧となる_e0235910_09165342.jpg

私含めてこの場に3人が居合わせましたが
ハヤブサさんは私たちの目の前で堂々と黙々と、
羽をむしり続けていました。



糧となる_e0235910_09170685.jpg

本格的な解体作業は、いつもの電柱に戻ってからのようです。



糧となる_e0235910_09171840.jpg

今朝もまた、仲間の1羽が犠牲になったことを知ってか知らぬか
或いはそれを気にしている余裕などないものなのか

反対側では先ほどと変わらぬ位置にアオバトさん達がやって来ます。



糧となる_e0235910_09173114.jpg

真剣、残酷、懸命、驚愕、感動etc...

シンプルに繰り返されるだけ、なのかもだけれど
命が命の糧になる、当たり前すぎることかもしれないけれど

「さっきまで、ここに在った命」に
ごめんね、と、ありがとうを







by Okamekikurin | 2019-10-25 21:15 | シャシン | Comments(4)
Commented by kei at 2019-10-26 08:55 x
すごいシャッターチャンスをものにしましたね(^^)/
アオバトさんかわいそうだけど仕方ありません。。。
ハヤブサのももの太いこと!
体はそんなに大きくないのにももや爪がすごいですよね。
Commented by ibakasumi60 at 2019-10-26 20:52
ハヤブサさんは股引きを履いているように見える(*^^)v
お食事風景も弱肉強食の表れ
命を繋ぐと言う事
綺麗ごとでは生きられないのは人も同じ
空中戦が迫力がありますね

アオバトさんはいつ見ても不思議な鳥
私にとっての不思議とは余り見ない鳥の美しさ
色合いは何とも私の好きな色合いなんです
すなわち婆色と言ったところでしょうか(笑)
糧になるとは言えてるもんね
Commented by Okamekikurin at 2019-10-26 21:41
★keiさん★
個体によっても狩りの成功率にはかなり差がある気がします。
去年、同じ場所で見たハヤブサさんは、私が見ていた8時間程度の間で
6回アオバトの群れに突撃しましたが一度も成功しませんでした。
最後はもう、やけになっているかのような飛び方でしたよ。

何せ自分のチカラで獲らなければ誰も餌を運んでくれやしませんしねぇ。
奪われた命を気の毒に思う反面、一心不乱に食べる姿もまた
濁りの無い「生きる姿」なのでしょうし。

ハヤブサさんのももひき、あったかそうですよね (*^^*)
Commented by Okamekikurin at 2019-10-26 21:43
★ibakasumiさん★
アオバトさん、派手な鳥ではないのですが、何とも表現しがたい魅力があります。
姿もそうですが、独特に哀し気なトーンの鳴き声が聞きたくて、
夏のあいだはチャンスがあると通い続けていました。

フィールドに到着すると、まずは付近に羽根が散乱していないかをチェックしています。
羽根に新しい肉片がついていたりすると、今日は狩りが成功したのだなぁと判断し
そういう日は警戒を強化しているのかアオバトが出てこなかったりということも多々。

シナリオなき自然界のドラマは、いつだって真剣勝負で
それゆえに飽くことなく、観察させてもらえる有難さを忘れずにいなければと
肝に銘じております。


<< 贅沢な始発      気のせい >>